手仕事が紡ぐ、時を超えた美|パリ・オペラ座の写真より

フランス

こんにちは、鎌倉でハンドメイド暮らしを楽しむDouDou Pitou(ドゥドゥピトウ)です。フランスに住む家族から届いたパリ・オペラ座の写真をご紹介します。金箔が施された柱、天井画、重厚なシャンデリアの光、そのすべてが、静かに語りかけてくるような美しさです。

手仕事が紡ぐ、時を超えた美|パリ・オペラ座の写真より

↑↓赤いベルベットの客席と、マルク・シャガールによる天井画が幻想的

私がここを訪れたのはもう30年以上も前ですが、改めて写真を一枚一枚眺めながら、こんなふうになっていたんだ…と思いました。

今よりずっと手作業の多かった時代に、これほどまでに緻密で豪華な空間を築き上げた人々の偉大さに、ただただ感動するばかりです。

素材を選び、彫り、塗り、組み上げる、そのすべてに、職人たちの美意識と誇りを感じます。

↑↓グランド・エスカリエ(大階段) 大理石と彫刻、シャンデリアが織りなす重厚な空間

↓グラン・フォワイエ(大広間) 金箔装飾と鏡が光を反射し、ヴェルサイユ宮殿の鏡の間を思い出します。

歴史と背景

  • 建設年:1875年完成
  • 設計者:シャルル・ガルニエ(当時無名の若手建築家)
  • 発注者:ナポレオン3世(パリ改造計画の一環)
  • 建築様式:バロック、ルネサンス、古典主義の融合=「ナポレオン三世様式」

この劇場は、第二帝政期の文化政策の象徴として建てられ、上流階級の社交場としても機能していたようです。

文化的な意味

  • ガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』の舞台としても有名。地下に広がる「湖」の伝説が物語のインスピレーションになっています 。
  • 現在もバレエやオペラの公演が行われており、芸術の殿堂として生き続けています。


写真を見ていたらまたフランスを訪れてみたくなりました。

若い頃とは違った見え方ができ、きっと感動するだろうな〜。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。